今(2022年)から22年も前に放映された
TVの年末特別企画”三億円事件-20世紀最後の謎-”の完全版です。
(従って映像のアスペクトが当時のままで現代のHD対応とはなって
いません。あしからずご了承ください)
三億円事件とは”1968年(昭和43年)12月10日午前9時44分”東京都府中市
において現金輸送車に積載された約3億円の現金が白バイ警察官に扮した男に奪われた
窃盗事件である。奪われた被害総額約3億円は
現代の物価指数・貨幣価値に換算すると20憶円とも50億円とも試算される。
1975年(昭和50年)12月10日。費用総額9億円をかけた
警察の捜査は虚しくも時効を迎えた。
“”警察の鑑定書に
犯人のことがこう書かれていました。
粘着質で几帳面・・
非社交的で自己顕示欲が強い・・
荒っぽさと”真情”さが同居している分裂性格・・
エネルギーに満ち溢れ疲れることをしらない・・
粘着と爆発が共存している・・””
“あなたに会って・・・・”
ジャーナリストである渡部篤郎が
三億円事件の真犯人である北野武に対峙し迫って
述べた言葉です。
54年前に東京の府中で実際に起きた
三億円事件の””実行犯ではない
ほんとうの真犯人の人間像””に
たいしての分析は
この私も同感です。
この事件は安易な思い付きで
地元界隈のセミ・チンピラだけが
協力して成功できた事件では決してあり得ません。
TVという
極めてタイトで限られたバジェット(予算)でありながらも
本作は傑作と謂えるでしょう。
北野武、長瀬智也、松田龍平、瀬戸朝香、渡部篤郎の
豪華キャスティングから生じた”ミラクル”。
特に出色は、長瀬智也の体当たりの演技、
“イイ女”を演じきった瀬戸朝香の印象が
長年胸に”焼き付い”たままでした。
本作品で”真犯人”役を演じた”北野武”。
1997年に制作された
北野監督の”HANA-BI”は全世界を凌駕し
長年”鎖国”を強いてきた”韓国”でさせ、
激しい感動の”シュプレヒコール”を受けたことは
周知のことです。
HANA-BIでは三億円事件のオマージュとも謂える
主役の”銀行強盗”の成功の場面があり、
大変興味深いのですが、
その3年後の本作品においてはなんと!
三億円事件の”真犯人”役として北野武が
監督としてではなく、いち役者として
演じきっています。
世界の”キタニスト”(北野監督の熱狂的ファン)と
いえども主演するTVドラマまで網羅している外国の
ファンはそう多くはないのではないかと思える程に
“北野”さんは活躍する範囲が
壮大だと感じています。
このドラマは
昭和43年(1968年)の
日本人ならば誰もが知る、
三億円事件について書かれた
“三億円事件” (新潮文庫)
“一橋文哉氏”著書の原作を基に
ドラマ化したものです。
書籍はノンフィクションなのか
フィクションなのか定かでないと
思われるある意味混沌とした
部分(書籍後半)や疑問に思える部分が多々あり、
このドラマのストーリーは
つまり”ひとつの仮説”です。
しかしこのドラマに関してはその疑問を
補完するような形にもなっています。
(“一橋文哉氏”の書籍1~3章)
特に現金輸送車”強奪”シーンに関しては、
かなり正確に描写されています。
“三億円事件”の当時の史実をあまりよく
知らない方にとってはやや難解な面も
あるかもしれませんが、
充分に楽しめるドラマだと思われます。
瀬戸朝香からの北野武へのキスシーンは
見どころで・・見逃せませんw。