魔界のガラシャ夫人に取りつかれた家綱を取り戻そうとする旗本たちの前に、魔界衆となった柳生但馬守宗矩が姿を現し切りつけていく。
但馬守は燃え盛る江戸城内で十兵衛が現れるのを心待ちにしているのであった。
当時52歳の若山富三郎の安定感のある殺陣と身軽な身のこなしが見事である。
島原の乱を起こすも、松平伊豆守信綱率いる幕府軍に敗れたキリシタン・天草四郎時貞を中心に、細川ガラシャ夫人、宮本武蔵などが現世で果たせなかった夢、願望を満たすため黄泉の国から甦り、幕府転覆の成就をはかる奇伝アクション時代劇。
山田風太郎の原作の映画化で、脚本は「悪魔が来たりて笛を吹く(1979)」の野上龍雄、「忍者武芸帖 百地三太夫」の石川孝人、「復活の日」の深作欣二の共同執筆、監督も同作の深作欣二、撮影は「古都(1980)」の長谷川清がそれぞれ担当。
人形作家・辻村ジュサブローによる衣装と、デカダンな妖気を発散する沢田研二の金色の目が印象的。
上映時間:122分 / 製作:1981年(日本) / 配給:東映=東映京都
【キャスト】
千葉真一:柳生十兵衛光巌
沢田研二:天草四郎時貞
佳那晃子:細川ガラシャ夫人
緒形拳:官本武蔵
室田日出男:宝蔵院胤舜
真田広之:伊賀の霧丸
松橋登:将軍家鋼
成田三樹夫:松平伊豆守
大場順:柳生左門友矩
島英津夫:柳生又十郎宗冬
久保菜穂子:矢島の局
神崎愛:おつう
菊地優子:お光
丹波哲郎:村正
若山富三郎:柳生但馬守宗矩