染谷将太主演、「映像化、絶対不可能!」と話題を呼んだ現役医師作家による衝撃作がついに映画化!『廃用身』が、5月15日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開される。
主演の染谷将太は、医療の限界を超えたいと力強く訴え、理想を追い求めるあまり、合理性と狂気の危うい狭間へと踏み込んでいく主人公、医師・漆原糾(うるしはら・ただす)を怪演。
そしてこの度、追加キャストとして、老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ取り、漆原に本の出版を持ちかける編集者を北村有起哉。両脚と左腕の麻痺に苦しめられ、漆原の〈画期的な治療〉で人生を取り戻した岩上に六平直政。漆原を支える妻の菊子に瀧内公美。その他、廣末哲万、中村映里子、中井友望、吉岡睦雄らが脇を固める。
原作は外務省医務官を経て、現在も在宅訪問医として活躍する久坂部羊の小説デビュー作「廃用身」(幻冬舎文庫)。出版当時、そのあまりに強烈な設定から、「映像化、絶対不可能!」と世間で話題を呼んだ。
監督と脚本を務めるのは𠮷田光希。東京造形大学在学中より諏訪敦彦に師事し、塚本晋也作品での現場経験を経て、『家族X』(10年)、『三つの光』(17年)でベルリン国際映画祭をはじめとした多数の国際映画祭での評価を通じ、世界で注目を集めてきた。本作は、そんな𠮷田が学生時代に原作と出会って衝撃を受けて以来、20年にわたり温め続けてきた、渾身企画の映画化となる。
この度解禁された本予告は、にこやかな微笑みにはあまりにも不釣り合いな言葉「切断」を、漆原(染谷将太)が口にする衝撃的な一言から幕を開ける。
異人坂クリニック院長・漆原が提唱する「Aケア」は、介護負担の軽減を目的に、老人の“不要な手足”を切り落とすという従来の価値観を揺るがす治療法。身体の一部をまるで“廃棄物”のように切断された患者たちは、「憑き物が取れたみたいに体も心も軽くなった」「ここだけ若返ったみたい」と、どこか晴れやかな表情を浮かべていく。さらに「Aケア」の書籍化を持ちかける編集者・矢倉(北村有起哉)は、「本当に革命が起こるかもしれません」と期待をにじませるが、ある出来事をきっかけに状況は一変する。
「なんか恐ろしい気がしてしまって」と不安を口にする看護師、「こんな姿になるなんて、思ってなかった」と声を震わせて訴える患者家族――。何かを強く予感させる断片的なカットが、不穏な踏切の音とともに畳みかけられる。やがて、遮断機の前に呆然と立ち尽くす漆原の虚ろな表情で映像は唐突に途切れ、観る者に重い問いを残す。
それは“画期的な福音”か、それとも“残酷非道の狂気”か。現実と地続きであるがゆえの逃げ場のない恐怖が、観る者の倫理観を静かに侵食し、拭えない不安と生々しい問いを刻みつける映像となっている。
■STORY
ある町のデイケア「異人坂クリニック」に通うお年寄りの間で、漆原院長(染谷将太)が考案した“画期的な”治療が密かに広まっている。究極のコスパの良い介護を目指すその医療行為は、<廃用身」>(麻痺などにより、回復見込みがない手足のこと)をめぐる、従来の常識を覆すものだという。その結果、「身体も心も軽くなった」、「厳しい性格が柔らかくなった」などと予想外の“好ましい副作用”が現れたという。噂を聞きつけた編集者・矢倉は、老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ取り、漆原に本の出版を持ちかける。しかしやがて、デイケアに関するとある内部告発が週刊誌に流出。さらに、患者宅で起きた衝撃の事件をきっかけに、すべてが暗転していくーー。
原作:久坂部羊『廃用身』(幻冬舎文庫)
監督・脚本:𠮷田光希
出演:染谷将太 / 北村有起哉 瀧内公美 / 廣末哲万 中村映里子 中井友望 吉岡睦雄 / 六平直政
音楽:世武裕子
配給:アークエンタテインメント
©2025 N.R.E.
公式サイト:https://haiyoshin.com/
公式X:@Haiyoshin_movie
1 Comment
ニヒリズムへの逃避: 解決策を示すのではなく、救いようのなさを提示して終わる。
ただただ、これに尽きる
こんな作品に大して一々問題提起として向き合うよりかは個々人がどうやって幸せかを考えて生きる方が精神的に健康に生きられると思いました