2011年3月11日、14時18分。東北地方太平洋沖地震・東日本大震災は起きた――
この物語は、被災地を故郷に持った、女と男の物語。

●今日子(安藤サクラ)の場合
漁師の妻として、一人息子や義理の両親とともにごく普通の幸せな生活を送っていた、南三陸町出身の今日子。ある日、夫が病に倒れ、生命保険会社の外交員の仕事に就いた彼女だったが、上司(カンニング竹山)から営業成績の不振を指摘される。ふたたび幸せな生活を取り戻すため、やむなく上司や営業先の社長に体を許すことを選ぶ彼女だったが、それが家族の知るところとなり、家を追われるだけでなく、一人息子の親権も奪われてしまう。
故郷を離れ、スーツケース一個で上京した今日子は、日々悔恨のなか、身を持ち崩していく。あてもなく渋谷の街中を歩く孤独な彼女の前に、一人の男(和田聰宏)が現れた。風俗のスカウトマンである彼は今日子の心の隙間に寄生し、次第に寄り添い始める。彼と同棲を始め、体を売る仕事に就くなど、身も心も搾り取られた日々を送る彼女にも、「あの瞬間」が訪れる。そして、今日子の人生をふたたび狂わせていくのだった。

●修一(柄本佑)の場合
大学進学のため、浪人生活を送っていた南三陸町出身の修一。会社をリストラされ、酒に溺れる彼の父親(平田満)の愚痴は、やがてエスカレートし、母親(宮崎美子)に暴力を振るい出す。それを見た修一は、母親を守るため、衝動的に父親を殺害してしまう。
少年刑務所に服役した修一は出所後、東京の小さな町工場に住み込みで働き始める。新たな生活を始めようとしていた彼にも、「あの瞬間」が訪れる。夫の死後、南三陸町で一人暮らしをしていた母親は、不運にも津波の犠牲となり、行方不明になってしまう。
東京で、強く生きることを決意した修一は、次第に熱心に仕事に取り組み始める。また、彼と同じく、悲しく辛い過去を持つピアニスト志望の同僚(和音匠)や、修一を支えようとする少女(小篠恵奈)とも出会う。そして、ふたたび大学受験を決意した修一は、未来に向かって歩み始めるのであった。

10月5日(土)より新宿ピカデリー他全国ロードショー
© ZERO PICTURES

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~まだまだあるぞ、素敵でわくわくする映画~

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